株式会社ほんまもん

活動内容

百森林(もり)留学

2021年より西粟倉村の教育委員会と連携し、「百森林(もり)留学」をスタートします。「百森林留学」とは、都会で暮らす小学4年生から中学3年生の子どもたちが1年間西粟倉村に移り住み、地域の学校に通いながら田舎ならでは暮らしを体験するプログラムで、私たちは寮母のような役目を担います。今春から広報活動を開始し、来年度に参加者5名、3年後には12名を目標に考えています。自然や田舎の丁寧な暮らしに興味を持つ子ども達に来てもらうことで、西粟倉の児童数の底上げにも繋がると考えます。

何をしているところか

“自分の暮らしは自分で作り、生き抜く力を育む”をコンセンプトに、都会ではなかなか得ることのできない体験を実施します。例えば、米や野菜を栽培し、鶏を飼い毎朝産みたての卵を食べ、卵を産まなくなった鶏は命をいただきます。都心部では叶えられない豊かな自然環境の下で、子どもをのびのびと育てたいという自由な発想を持つ親御さんたちに、このプログラムに込めた想いをどこまで届けられるかが今後の課題です。

想い・大切にしていること

都会ではできない実体験を大切にしています。手間暇かけて米を育てたり、仕込んだ味噌を食べたりと、理屈ではなく実体験が大切だと知ってもらいたいです。私が海外赴任から帰国した頃、バブル崩壊と共に世の中の価値も崩れ、都会での子育てに不安を感じました。20年ほど前に2人の息子と不便な暮らしを楽しもうと、京都の限界集落に移住したのが原点です。お節介かもしれないですが、よそのお子さんたちにも「ほんまもんの暮らし」を伝えたいのです。

子どもたちの様子

通信制高校と連携し、農村滞在プログラム「いなか塾」を実施してきました。プログラムには参加条件があり、“親に言われたからとか、学校の先生に勧められたからという理由での参加はお断りします”と伝えています。“このままの自分では嫌だ、変わりたい”という気持ちを持っている子でないと参加できないと事前研修で告げます。1年間の移住生活はお子さんだけでなく親御さんにとっても覚悟がいることだと思います。

今後どうしていきたいか

自分で自分を変えるには限界があります。ゆとりのない社会にこそ障害があり、そんな社会を変える為の第一歩として、「教育者研修」を「百森林留学」と並行して行いたいと考えています。“教育者”とは人の成長に関わる人を指し、例えば会社の中間管理職なども含まれますので、幅広い方々にこのプログラムにご参加いただけるのではないかと思います。人をどう最大限に活かすかは、指導する側(社会の大人)の意識の変化が重要であり、意識が変われば生きづらさを感じる子どもたちが生きやすい社会に繋がると思います。

保護者の方へのメッセージ

「可愛い子には旅をさせろ」という精神で、干渉し過ぎないことが大切です。親という漢字は木の上に立って見ると書きますが、木から下りてくる親が多いのです。口を出し、先回りして手を出すのでは子どもは伸びません。「百森林留学」は親の覚悟を決めるきっかけにもなるはずです。

移住希望者へのメッセージ

村には魅力的な移住者や地元の方が多くいます。西粟倉の1番の魅力は「人」です。子どもの頃に色々な大人と関わり、人生観に触れることで“自分はありのままでいい”“自分だけの人生を歩む“と解釈してもらえると思います。家庭と学校という狭い社会に収まらないで、様々な価値に触れてほしいです。そのきっかけが散りばめられているのが西粟倉だと思います。丁寧な暮らしぶりを学べる日本人の原点は田舎にあると思います。ぜひ、ほんまもんの日本の良さを吸収してください。