【西粟倉中学校】全校総合 西粟倉の未来を考える。キャリア教育講演会〈実施報告〉

2025.06.10

西粟倉中学校において、5月12日(月)にキャリア教育講演会を実施しました。

今回ご登壇いただいたのは、西粟倉村役場の上山隆浩さん、株式会社百森の清水美波さん、西粟倉百年の森林でんき株式会社の寺尾武蔵さんの3名。

この講演会は、中学校の総合的な学習の時間「あわくらみらい学」の“うったて(出発点)”として、これから生徒たちが地域の課題を考えていくうえでのヒントを得られるような時間となるよう企画されました。

3名の登壇者の方々からは、それぞれの立場で村の課題にどのようにアプローチしているのか、日々どのような実践をされているのかを中心にお話しいただきました。

「課題ってそもそも何?」「問題と課題の違いって?」「どうやって解決策を考えていくのか?」といった根本的な問いから始まる深い内容に、生徒たちも真剣な表情で耳を傾けていました。

当日は、生徒を3つのグループに分け、それぞれが異なる講師の話を聞くスタイルで実施しました。その後、教室に戻って他のグループの話を共有することで、情報を伝えるためにもしっかり考えながら話を聴く、という姿勢を育む狙いもありました。

生徒たちは聞いた内容をグループで共有し合い、自分たちが考える「西粟倉の課題」と「その解決アイデア」について意見を出し合いました。

講演会後の振り返りでは、こんな感想も。

「課題解決に向けて”人を巻き込んで(力を合わせて)”ということがすごく心が動きました。1手2手でも先読みする力がいることがわかりました。」
「西粟倉の人口や活気を取り戻すために、様々な活動をしていてかっこいいと思った。」
「いろんな課題があったけど知らないものが多くてびっくりした。まだ西粟倉のこと全然わかっていないなと思った。」

その他にも、「人を動かす力が大切」「鹿のほうが人口より多いと初めて知った」など、新たな視点を得た生徒も多く、「移住者の数をもっと知りたい」「百年の森林構想の努力の内容」「鹿対策でフェンス以外にしている工夫」など、具体的な“知りたいこと”も生まれていました。

これからの「あわくらみらい学」では、今回の講演会で得た気づきや問いをもとに、地域の課題と自分の興味をつなげながら、探究を深めていく予定です。

ご登壇いただいた上山さん、清水さん、寺尾さん、本当にありがとうございました!