【西粟倉村教育委員会】西粟倉からオーストラリアへ!語学研修・現地編〈実施報告〉

2026.04.18

2025年の夏、西粟倉中学校の2年生8名が参加したオーストラリア語学研修。初めての長時間フライトに胸を膨らませ、一行は目的地であるニューサウスウェールズ州・ワガワガ市へと降り立ちました。ホストファミリーに温かく迎えられたものの、最初は「なんて言っているのか聞き取れない!」と戸惑う声も。そんな緊張感とともに、いよいよ現地での生活がスタートしました。

翌日から始まった学校生活では、最初こそ英語が聞き取れず、笑ってやり過ごしたり黙り込んだりする場面もありました。しかし、ホストの生徒と校内を巡り、動植物園へ出かけ、休み時間に共に遊ぶうちに、生徒たちの口からは自然と “Pardon me?” “Let me see…” といった言葉がこぼれ始めました。毎日の振り返りでは「昨日は5回も質問できた!」「“Yes” だけでなく文章で答えると会話が広がると分かった」と、日を追うごとに手応えを掴んでいく生徒たち。英語が「教科」から、誰かとつながるための「生きた言葉」へと変わっていく瞬間でした。

授業内容もオーストラリアならではの刺激に満ちていました。技術の授業ではアボリジニの伝統的なブーメランを制作し、美術の時間にはカンガルーやゴアナ(トカゲ)をモチーフにした伝統模様を描きました。家庭科で作ったのは、先住民の伝統食材「ワトルシード」入りのクッキー。「……豚肉の味に似てる!?」と顔を見合わせて笑い合う一幕も。また、現地コーディネーターのカースティ先生による日本語の授業では、両国の人気スポーツや人口を当てるクイズで大盛り上がり。自己紹介のプレゼンではマジックを披露したり、日本のお菓子の人気投票を行ったりと、自分たちの文化を伝える楽しさも実感しました。

放課後や週末は、ホストファミリーの一員として過ごしました。ショッピングやチョコレート工場見学、夜は焚き火を囲んでのバーベキュー。共に過ごす時間の中で、言葉の壁を超えた確かな絆が育まれていきました。

別れの朝、ワガワガ空港にはホストファミリーと抱き合い、涙を流す生徒たちの姿がありました。「日本の外に友達がいるってすごい」「まだ帰りたくない!」。そんな言葉には、この10日間で得た温かなつながりと、一回り大きくなった彼らの自信が滲んでいました。

西粟倉から約8,000キロ。遠く離れた異国の地で、彼らは「英語」を学んだだけでなく、「通じ合う喜び」を深く胸に刻んだようです。帰国した彼らの表情はどこか晴れやかで、村の景色も少し違って見えているのかもしれません。

さて、残るは西粟倉の代表として、オーストラリアでの出来事を自分たちでまとめ、報告です。次回、オーストラリア研修・完!