4年生のふるさと元気学習では「西粟倉の仕事」をテーマに学習を進めています。今回は仕事を紹介するポスター制作のため、シブヤカバンさんへ取材に伺いました。

シブヤカバンの渋谷肇さんは牛革はもちろん、害獣として駆除された鹿革を使った製品を手作りされています。

工房に入ると様々な道具や商品がたくさん目に入ります。

まず、紹介いただいたのは材料となる革。1頭分の大きさの鹿革を見て「小さい！」「つるつる～」とみんな興味津々です。牛革を見せてもらうと「でかい！」「なんか固いな」と、革の違いを体感したようでした。

次に様々な道具を紹介いただきました。革細工専門の道具が至る所ににずらっと並んでいます。

「まずは革にかたどりをして、切って…」「分厚くなりすぎないように革をこの機械で薄くします」「縫うためにこれで革に穴をあけて…」と、商品を作るための工程を教えていただきました。納期が迫ってくると1日に12時間も作業をすることがあるそうです。子どもたちは「えぇ、そんなに！」「大変‥」と、細かくて地道な作業の積み重ねで、初めて頑丈でかっこいいカバンができていることを知りました。

最後にインタビューで「これからも続けたいことは何ですか？」という質問に、「やりたいことをやろう！思って前の仕事を辞めたので、この仕事を続けていきたいです」とお話しいただきました。

他の人が聞くと「大変！」と思うことでも、渋谷さんにとって革細工は「好きだからやり続けたいこと」。

今回は2分の1成人式を迎える4年生にいろんなロールモデルを増やしてもらうことも裏のテーマでした。取材をした子どもたち自身も「自分のやり続けたいこと」に目を向けてもらえるきっかけになればと思います。

ご協力いただきました渋谷さん、ありがとうございました！