【Nest】川に親しみ、SDGsを考える【開催報告】

2021.08.24

西粟倉の川に「魚が減った」という話が出て、だいぶたっているそうです。また、様々な問題から子どもが川の中に入って過ごすということもなくなってきています。

百年の森構想を掲げる西粟倉だからこそ、川の中の生き物もとても大切なものです。今回は、川遊び、川の生き物を捕まえることを通じて、そんな自然を体感するイベントを行いました。

イベントは、いきなり珍しい「サンショウウオ」を見つけるところからスタート!幸先の良い出だしです。各々が感じるところを網を構えて、追い立てながら生き物を捕まえていきます。

あっという間の1時間半の調査を終えて、次はどんな生き物がいるかを調べる時間。オンラインで神戸大学の佐藤先生とおつなぎして、アドバイスをいただきながら魚、水生昆虫、貝などの種類を突き止めていきます。ざっと種類と数を記録した後は、佐藤先生の「川と森の深い関係」のお話しをお伺いしました。川の中の藻類だけでは、本来川にいる魚の数を維持できないはず・・・!では、栄養素はどこから来ているのか?それは、森の落ち葉であったり、森の昆虫であったり。逆に、雪に閉ざされる冬、森の鳥たちはエサがなくなるはずです。それでも、川にいる昆虫たちがえさとなり、冬を越えることができるのだそうです。川の生き物は川だけでは生きられず、森の生き物も森だけでは生きられない。相互に循環している大事なパートナーであることがわかりました。

これから毎年、この川遊び兼川の調査を栗化していく予定です。人の活動が川に与える影響。人以外の生き物との「持続可能性」を高めていくうえでも、大事な取り組みになりそうです。