【Nest】あわくらみらいアカデミー 大自然の中で生き抜け!サバイバルキャンプ〈実施報告〉

2024.09.09

夏休みも終盤に近づく中、今年も森喫で実施したサバイバルCAMP。水や火の調達なども自分たちで山にあるものを使って行ないます。

まずは、Pocketでキャンプに必要な物を一つずつ準備していきます。最初に思い浮かぶのは「寝袋とテント!」「火を起こすためには…」とキャンプで何を使うかイメージしながら準備を進めていきます。もちろん「魚釣りしたい!」という自分のやってみたいことも膨らませて、車に積み込んでいきました。

いよいよキャンプ場へ出発です!

まずはお昼を準備していきます。ホットサンドの具材はmissionによってゲットしていきます。missionは「自然の色集め」。子どもたちは空を見上げたり、石の隙間を覗いたりしながら、葉っぱやきのこ、虫や花から様々な色を見つけます。結果、「10色見つけた!」スタッフが想像していた以上にたくさんの色を集めることができました。

無事に色をさがしてホットサンドの具材をたくさんゲットしたあと、次に挑戦するのはテント立てと火起こし。火起こしは穴を掘ってかまどを作って、枝を集めて、着火していきます。ただ火を使うにも様々な工程が必要です。「私、枝集めてくるね。」「あさひもほぐしておくね!」と役割分担をしながら準備を進めていきました。

しかし、土には湿気がたまっていたため、なかなか思うように火が付きません。ファイヤースターターで汗だくになりながらおこした小さな火を消さないように慎重に大きくしていきました。

格闘すること2時間、やっとの思いでホットサンドが完成。昼食時間は14時を回っていましたが、自分たちで作ったホットサンドを堪能しました。

昼食の後は川へ。釣りをしたり沢登りをしたり、汗をかいた身体に冷たい川の水が心地よい様子。川をひたすら登って一番上までたどりつくと、滝のように水が落ちてきていました。恐る恐る水を頭からかぶって、水の強さと冷たさを感じました。

夜ご飯を食べるためには、食器も自分たちで作らなければなりません。今回は、カレー皿とスプーンを竹でつくりました。竹がある場所に到着すると、どの竹がいいか見極めて、太めの竹を選びます。斜面でノコギリを使うのはなかなか至難の業です。時間をかけていろんな角度から竹を切ってみました。やっと切れた竹をみんなで引きづりながら火の近くまで持っていきます。どんな大きさの器やスプーンにするか考えながら竹をなたやノコギリで切っていきました。

食器が出来上がったら夕飯作り。食材を切っているとぽたぽたと雨が降り始めてしまいました。ゴロゴロと怪しい音も聞こえてきます。

はたして、キャンプは続行できるのか…

雨の気配が強まっていくキャンプ場。予報になかった雨は次第に強くなり、レーダー予報も色が変わっていきます。ついには雨が降り出し、雷がなってきてしまったためかまどで夕食作りは困難と判断。一旦Pocketへ避難しました。

Pocketの厨房を使い、キャンプ場で作りかけたカレーを煮込んで、竹を割って作った食器で食べました。節の部分を切り落としてしまった器でルーを盛るのは至難の業です。また、作ったスプーンが大きすぎて器に入らなかったり…普段当たり前に使っている食器があんなにも使いやすい物だったことを感じました。

雨に濡れて疲れたのか、また移動するのも大変だからか、子どもたちはスタッフに「Pocketで泊まれませんか?」と交渉する場面も。雨の予報もなく、今回のそもそもの目的は「サバイバルに挑戦する」こと。もう一度キャンプに戻ることにしました。

戻ってみるとケロッとしながらテントの中で夜もワイワイ話してゲームをして大盛り上がり。とはいえ、疲労の色は隠せず日付が変わるころには眠り、朝を迎えました。

昨晩雨が降ったこともあり、朝の火起こしは昨日よりもさらに難易度が上がってしまいました。完璧にサバイバルは難しい・・・と、焚火台を使ったり、麻ひもを大量にほぐしたり、少し妥協しつつも全員で協力して何とか起こした火でホットドックを作って食べました。

そのあともバームクーヘンを作ったり、起こした火で竹の葉を燃やしたり、各々最大限キャンプ場を楽しみました。

プログラム終了時の子どもたちの振り返りでは「一人では竹を切るのは難しかったけど、他の人が手伝ってくれて嬉しかった」「火をつけるのにすごく時間がかかって大変だった」など、サバイバルならではの発見や気づきがあったようです。

触れて、考えて、試行錯誤しながら自然の中で自分のやってみたいことに取り組みました。指先で操作できるスマートホンやタブレットから、ネットの世界が広がる中で、自分の体感を通して学ぶ機会も広げていきたいと思います。

森喫さんは今年も貸切にして利用させていただきました。素敵な機会をありがとうございます!