小学校

ふるさと元気学習

西粟倉小学校では、平成24年から「ふるさと元気学習」というプログラムをスタートしました。教科書をなぞるだけでは、子どもの学ぶ意欲は生まれないという考えから、様々な要素を取り入れ、子ども達の主体性を育てています。低学年は生活科、中学年からは総合的な時間を使って、このプログラムに取り組んでいます。

何をしているところか

「ふるさと元気学習」では、農業や林業・サービス業など様々な分野で仕事をしている方々を講師に迎えます。村の自然と、そこに生きる人達と交流しながら、子ども達の人間力を高めています。『感性を磨く』『自ら学び作り出す』『自然や人、ひいては世界に目を向けて共に生きる』という3つの要素を磨いています。何よりも、こうした学習を取り入れた子ども達自身が、『西粟倉村を元気にしていくこと』を目標としています。

想い・大切にしていること

現代の子ども達の課題に「人前で話すことが苦手・自分に自信が持てない」ことが挙げられますが、このプログラムを通じて、「自分にはこんな良さがある」という気づきを持ってもらいたいです。仲間や友達と一緒に学習に取り組むという経験、学んだことを地域に返していくことの面白さと喜びを通して、子どもたちが主体的になっていくと信じています。子どもたちが「これをやってみたい」と思えるように、現場を工夫することを大切にしています。

子どもたちの様子

2020年はコロナ渦で身動きの取りにくい場面もありましたが、様々な挑戦がありました。特に、オンラインを使ったコンテストに出場した時のことです。西粟倉の子ども達はこういった場面が苦手だろうと思っていましたが、積極的に質問を続けて、自分たちの発言を行っていました。他の地域の子ども達に刺激も受けながら、頑張ったのだと思います。自ら発信し相手から反応が返ってくるという経験は、子ども達の自信に繋がると感じました。

今後どうしていきたいか

6年生で取り組んだ「ふるさと元気学習」のプログラムは、中学校の技術家庭科の授業に引き継がれます。小学校では「知る」ことをテーマに様々に学びますが、中学校ではより現実的に学習を深め、現場に生かせる学びに取り組みます。保育園・幼稚園・小学校・中学校が一貫して学べる仕組みを作ることが、西粟倉村の目指す教育方針です。幼稚園から小学校へ、小学校から中学校へ、それぞれの学習がスムーズに繋がっていけるよう全教育機関が連携して、子ども達の教育に取り組むことを目指しています。

保護者の方との連携

コロナ禍で参観日などを開催できていませんが、「どんな時でも学校がしていることに協力します」と、協力的な保護者の方が多いです。保護者の皆様からも、このプログラムについて「まちぐるみで子ども達のお世話をしている」と、嬉しい声をいただいています。

移住希望者へのメッセージ

豊かな自然と子どもたちは村の宝です。あたたかく見守ってくださる地域の方や行政、協力的な企業のみなさんの力をお借りし、子ども達にとって良い教育を提供したいと考えております。少人数の学校ではありますが、みんなで一緒に勉強できるという視点で、この学校を見ていただければ嬉しいです。

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