幼稚園
村たんけん
3歳〜5歳児合わせて26名が幼稚園に通っています。
週に1回程度、(春先や夏場などの時期は回数も増えますが) クラスごとに自然を求めて園外に出かけます。
何をしているところか
子ども達は「村たんけん」と題して、中学校のグランドや公園、田んぼや山、神社や牛を飼っている人などを訪ねています。友達や先生に村で感じたことを伝え合いながら、村の自然や施設に親しんでいます。村の方々は好意的で、子ども達の疑問にも答えてくれます。幼稚園だけでなく村内で出会う人たちは先生のような存在であり、学びの機会になればと活動しています。クラスごとに担任の先生たちが季節に合わせた行き先を検討していますが、子ども達の思いも尊重した上で行き先を判断しています。西粟倉は神社が多いのですが、年長組では神社によって狛犬の形が違うことに気づいた子どもがいて、面白いと神社を何度も訪れたこともあります。
想い・大切にしていること
子ども達の色々な発見や気づきを応用しながら、自分達の住んでいる地域を知るという学びを大切にしています。子ども達を村の宝だと考えてくださっている地域の方々の温かい眼差しや優しい声掛けなどで、自身が愛されていると感じながら成長することは、子ども達の自己肯定感を高めます。村探検で見聞きすることや体験することから、自分で考える力をつけてほしいです。
子どもたちの様子
子ども達はよく歩きます。年長組では5・6キロ歩くことができるようになりました。年長組のお別れ遠足では、下り坂もありましたが11キロも歩きました。 “こんなに歩けた”という達成感を覚えた様子でした。中学3年生と年長組でペアになって山に行った時、ぴょんぴょんと歩みを進めていく幼稚園の子ども達の様子に、中学生の子達が驚いているくらいです。村探検の取り組みをしたことで山歩きに慣れ、体力が付いていますね。
今後どうしていきたいか
子ども達には生きる力の基礎を培い、興味・関心を膨らましながら何事にも主体的に挑戦する力をつけてほしいと思っています。村探検は、これからも改善を図りながら継続し、何よりも子ども達の意見を取り入れてどんどんパワーアップさせていきたいです。“自分は周りの人から愛されている”と気づけるように幼稚園生活を送り、自己肯定感を高めることで、自分だけでなく周りの人も大切にできる社会性のある人に育ってくれると信じています。
保護者の方との連携
一時は園外に出ることが難しい時期もあったと聞きますが、最近では園外に出ることについて、保護者の方が好意的に受け止めてくださっています。子ども達の元気な成長に繋がっていると確信いただいています。昨年度はコロナの関係でできていませんが、一昨年はお餅つきや様々なイベントを行いました。バス遠足は中止になりましたが、PTAの方と相談し「親子探検」という村内のポイントを巡るウォークラリーを行いました。園行事は、保護者の方の意見を反映し実施しています。
移住希望者へのメッセージ
西粟倉村はとても自然豊かな所です。伸び伸びとした教育を求めて移住を希望されている方には、入園を検討していただけると嬉しいです。他の幼稚園に比べると、村の色々な所に出掛けることが大きな特色です。
地域の方々から教わることが、子ども達の心を育んでいると感じます。全国的にも珍しい取り組みであり、幼稚園の中だけでなく、地域の方々との交流が、何より魅力的だと思います。