【西粟倉小学校】4年生総合学習あわくらみらい学「川の生き物、どうやって調査する?」〈実施報告〉

2025.07.16

西粟倉小学校4年生の総合学習「あわくらみらい学」で、「川がきれいだからオオサンショウウオがいるのが魅力だと思う」「他にはどんな生き物がいるのか調べてみたい」といった声が子どもたちからあがり、川の生き物調査に取り組むことが決まりました。

調査に向けて子どもたちは、どこで生き物を探すのか、どんな道具が必要なのか、注意すべきことは何かなど、事前に考えを出し合いながら計画を立てました。そして、西粟倉村で生物多様性のプロジェクトに関わっている株式会社エーゼログループの太刀川晴之さんと、西粟倉村役場の白籏佳三さんをお招きし、子どもたちと一緒に打ち合わせを行いました。

太刀川さんからは「見たい生き物によって、生息する場所が違うよ」とアドバイスをいただくと、子どもたちは「オオサンショウウオが見たい!」と目を輝かせていました。調査に必要な道具についても、「どうすれば、何があれば生き物を観察できると思う?」という問いかけに、子どもたちは少し戸惑いながらも考えを巡らせ、「もっと考えておいて、準備しておけばよかった」と、事前準備の大切さを実感した様子でした。

白籏さんからは、「捕まえた生き物はどうする?」という問いに対し、「飼いたい!」と答える子どもたちに、「どのくらいの期間飼うのか、どうやって飼うのか、しっかり考えてね」と語りかけていました。

また、安全面についても丁寧なアドバイスがありました。「危険な生き物ってどんなものか知ってる?」という問いには「ヘビ!」「カメ!」と声があがり、マムシやヤマカガシ、ハチやアブの危険性やその対処について、また「実はオオサンショウウオも噛むことがある」との話もあり、自然の中での学びに欠かせない注意点が共有されました。

最後にお二人から、「50年前と比べると西粟倉の川の魅力は少しずつ薄れてきているかもしれない」「西粟倉には純血の日本産オオサンショウウオが残っていて、守っていきたいと思っている」「西粟倉は、環境を少し整えるだけで生き物たちが増える可能性がある!」とお話いただき、それぞれの想いにも触れることができました。

次回はいよいよ現地調査。子どもたちがどんな発見をし、どんな問いを持ち帰ってくるのか、楽しみです。

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〈関連リンク〉
オオサンショウウオで魚(ぎょ)ッ!とする川ガキを未来へ。(生物多様性プロジェクト)

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