保育園
実施期間
現在は月曜日から土曜日の7:00~19:00に、0歳クラスに2名、1歳クラスに4名、2歳クラスに13名が通っています。年度途中でさらに増える予定ではありますが、保育園の定員は51名なので、都会で待機児童問題に悩んでいた移住者の方も、職員の配置条件によっては西粟倉ではお入りになれる状況です。子育て支援員を含め13名の職員で運営しています。
何をしているところか
西粟倉村立西粟倉保育園は、0~2歳児を預かる村唯一の保育園です。幼稚園はありましたが、それより下の年齢をお預かりする場所がありませんでした。平成15年に認可外の村立の託児所を立ち上げました。立ち上げ当初は7名のお子さんをお預かりしていた託児所は、旧保健センターの跡地にありましたが、施設の老朽化と、村が様々な建物の立て直しを進める中で、第一に子どもの施設を立て直そうという話になり、平成30年4月に給食施設を完備した認可保育園が設立し、現在を迎えます。保育園に通っていない親子も自由に遊びに来て交流できるように、子育て支援施設つどいの広場バンビが併設されており、地域一体で子育てができる場所になればと考えています。
想い・大切にしていること
保育理念の「森林(もり)の中で、未来に向う子どもたちの“きらきら”を大きく育む」は、保育士だけでなく地域の方と決めました。村の素敵な自然をクラス名にも取り入れています。子ども達のやりたい気持ちを大切にして、自然の中で心も体もたくましく元気に過ごしてもらうことを常に意識しています。特に0~2歳児は大人との関わりが最も重要な時期です。保育士も子ども達一人一人を尊重し、何より「大好きだよ」と伝えています。考えたり、工夫したり、表現できる子に育ってほしいです。
子どもたちの様子
活発で元気な子どもが多く、好奇心いっぱいで周りの自然や人やものなどからたくさん吸収しています。園舎のまわりは山で、自然がいっぱいです。天気のよい日は散歩に出かけて自然を感じ、地域の方からもたくさん声をかけてもらいます。3年前から園庭にトカゲが出るようになりました。虫が苦手な職員を尻目に、トカゲを見つけて追いかけたり、虫を探したりして楽しむ子もいます。また、園庭は芝生なのでくつを脱いではだしになって走ったり、砂場で遊んだりする子もいます。
今後どうしていきたいか
子ども目線の発見は面白いです。大人目線は世界が限られてしまいますが、子ども達の発見に保育士はいつも驚かされます。子ども達の言葉に、しっかりと耳を傾けていたいと思いますし、子ども達が安心して過ごせる場所を作っていきたいです。子ども達が一番好きなのはお母さんやお父さん、家族の人です。お仕事で会えず寂しい思いをしている子ども達の気持ちを、いつも優しく受け止め温かく家庭的な保育園でありたいです。
保護者の声
送り迎えの時間に、一人一人丁寧に子どもの様子を伝えるなど、保育士は保護者の方とのコミュニケーションを、しっかり取ることを意識しています。時には相談相手にも乗り、保護者の方と一緒に子どもの成長を喜ぶような保育を心掛けています。給食は栄養士を中心に、保護者の方とも連携を取りながら、村内の食材など素材の味を生かし、出汁を一から取るなど、丁寧に作っています。保護者の方からは、給食は色々な素材や味を楽しめるのでありがたいというご意見をいただいています。自然が少ない都会から来られた方にとっては、自然に触れ合えることが大きく、保育園自体が村の木をふんだんに取り入れた環境なので、木のぬくもりを感じられますねと話してくださいます。
移住希望者へのメッセージ
都会とは違って、自然の中で思いっきり子ども達を育てることができる場所が西粟倉村です。地元の方々も移住者の方々も、いつも周囲へアンテナをはってくださっているので、子育ての悩みを抱え込まず打ち明けることもできると思います。村全体で子どもを育てるという意識があり、みなさん温かい人なので移住をオススメできます。子ども達が安心して過ごせる保育園を目指していますので、ぜひ、移住先に西粟倉をご検討ください。