社会の中で人と繋がりながら生きていくためにかかせない力の一つに「伝える力」があります。

中学校２年生のキャリア教育では職場体験時にお世話になった方々にインタビューし、冊子を発行しました。作りながら、いくつかの「伝える力」が試される場面がありました。

先生でも親でもないおとなに自分が聞きたいことを伝えられるか。

インタビュー内容を文章にまとめて正しく伝えられるか。

地域の中で、生きることを楽しむおとなの魅力を村内外に伝えられるか。

5月には冊子作りを意識しながら質問内容を考え、相手をよく観察することや正しくメモをとることも練習し、6月にいざインタビュー。原稿を作成する途中、聞き逃してしまったことや、もっと聞きたいポイントなども続々と出てきました。何度も各体験先の方に原稿を確認していただきました。中には放課後に残って作業を続ける生徒や、「その人の魅力が伝わる文章にこだわった！」という生徒もいました。

表紙・裏表紙は「やりたい！」と手を上げてくれた二名の生徒がデザインしました。Nestのインターン生と一緒に「”進路”というのを伝えたいから、道みたいなのがあったらいいなあ」と、イメージを形にしました。

西粟倉の特色の一つは、多岐に渡る職業と、それを楽しみながら働く多様なおとながいることです。職場体験をさらに深く学ぶ冊子作りを通して、生徒たちは「働くこと」や「生きるを楽しむ」ことを考えることができたのではないでしょうか。

ご協力いただいた職場体験各事業所のみなさま、本当にありがとうございました！

完成したインタビュー冊子は村内各所に設置しております！web版でも公開いたしますので、ぜひご笑覧ください。