【西粟倉小学校】4年生社会科 目の見えない人ってどんな暮らし・気持ち?

2025.04.10

西粟倉小学校4年生が、福祉体験学習を行ないました。

事前学習では、西粟倉村社会福祉協議会の中野洋子さん、山根順二さんに講師としていらっしゃっていただきました。(前回の記事参照)

体験当日は、引き続き中野さんと山根さん、そして視覚障がい者協会の鈴木鈴子さんと盲導犬にお越しいただきました。子どもたちはアイマスクをつける体験を行ない、2人1組になり、目の見えない人とサポートする人、それぞれの立場を体験しました。財布の中のお金がいくらかを当てる、袋の中の物(スプーンやスリッパなど)を当てる、折り紙を折る、でこぼこ道や階段を歩くなどの活動を通して、「どのように助ける・助けてもらうと安心できるのか」を考えながら学びました。

鈴木さんからは「白い杖を持っている人を見かけたら声をかけてくださいね」とのメッセージや、点字のついた時計やトランプやふりかけの袋など、便利グッズを紹介していただきました。「これら私たちにとって便利なものは、目の見える人が見えない人のことを考えて作ってくれた。将来みんなが仕事に就いた時、今日のことを思い出しながら、他の人のことを考えてできることはたくさんあるので、期待しています」とお言葉をいただきました。

子どもたちからは「盲導犬はどんな生活をしているんですか?」「鈴木さんは普段どんなお仕事をしているんですか?」「困りごとはありますか?」などの質問が飛び交い、鈴木さんはひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。

体験後の振り返りでは「ものや人がどこにあるかが分からなかったし、階段が怖かった」「移動するのが怖かった」「怖かったけど、あんまり不安はなかった」「声かけとか言ってることが違った時に怖かった」「私でも難しいことを毎日やっているのですごいなと思いました」「相手を助ける時に意外と難しかった(それを盲導犬はしているってことだから大変なことだなあと思いました)」といった感想がありました。

普段の生活ではなかなか気付けないことに触れた福祉体験。鈴木さんの言葉のように、この学びがいつか子どもたちの未来につながり、誰かのために行動する力になればと思います。今回ご協力いただいた鈴木さん、中野さん、山根さん、本当にありがとうございました!