【西粟倉中学校】2年生家庭科 浴衣の着付け授業〈実施報告〉

2025.07.18

中学2年生の家庭科の授業で、地域の皆さんに講師としてご協力いただき、浴衣の着付け体験を実施しました。今年も井上早苗さん、清水和子さん、草刈節子さん、矢代順子さんの4名の講師の方々にご協力いただきました。手取り足取り丁寧なご指導のもと、伝統衣装に親しむ時間となりました。

会場となったのは、あわくら会館の百森ひろば。授業は男女別にわかれて実施され、女子は自分の浴衣を手に取りながら、襟の合わせ方や帯のむずび方など、細やかな工程を一つずつ確認していきました。講師の方の動きを真似しながら、隣の友達の様子も参考にして、「なんとか着れた!」という達成感の表情。普段の洋服とは違う手順に戸惑いながらも、伝統を肌で感じるひとときとなりました。

男子も一見シンプルに見える着付けながら、帯の結びに苦戦。「これ、一回で覚えるの無理だ!」と叫ぶ姿に、周りにいた大人も思わず笑顔。仲間と助け合いながら挑戦する姿が印象的でした。

また、清水美容院の清水さんを中心に、講師の方々が女子生徒の髪を手早く華やかに整えていく様子に、男子からは「ずるい!」「俺もやりたい!」との声。その勢いに押されて、最終的に男子は前髪を束ねて即席のちょんまげスタイルに。

着付けの後は、思い思いのポーズで写真撮影。浴衣姿で役場前を通って中学校へ帰る途中、どこか照れたような、嬉し恥ずかしといった後ろ姿が印象的でした。学校に戻ってからも、畳み方や収納方法までしっかりと習いました。

一見、特別な行事のようでいて、実は日々の暮らしや日本文化の奥行きを知る学びでもあった今回の体験。地域の方々に見守られながら、和やかで濃密な学びの時間となった浴衣の授業でした。