【西粟倉小学校】3年生社会科 昔の農業に触れる〈実施報告〉

2024.05.07

小学校3年生の社会科では、昔の生活について知る単元があります。今回は郷土史探訪クラブの福井正氏をお招きし、村にある昔の農具を中心にご紹介いただきました。

まずは、稲作がどのように行われてきたのかについて当時の様子の写真を見ながら教わりました。もちろんトラクターなどは無く、家族総出で当時は3年生と同い年ぐらいの子どもたちもお手伝いをしていたそうです。腰を曲げて作業している様子に「結構きつそう‥」と、今の農業との違いを知ったようでした。

次に、実際に当時使われていた農具を見せていただきました。馬や牛を使って耕す「しろかき(馬ぐわ)」など普段目にしない道具が並びます。今回は、千歯こきを使って脱穀にも挑戦しました。稲穂を一本ずつ千歯こきに通していきます。籾が取れると、「おおー!」と歓声が上がりました。しかし、1回では全ての籾が取れず、何度も何度も通します。そしてやっと1本の稲穂から籾がすべて取れました。「これを田んぼ1面分するのは大変だ!」と言う声が。

「こんなに手間をかけて作られたお米だから、みんな大切に食べていたんです」という福井さんの言葉を子どもたちは真剣な顔で受け止めているようでした。

ご協力いただきました福井正さん、稲藁を分けていただいた「エーゼロ」の太刀川さん、ありがとうございました!