【西粟倉小学校】3年生総合学習タガメを観察してみよう!〈実施報告〉

2025.12.04

1学期にいろいろな生き物を探しに行った小学校3年生。

今回は「タガメ」について調べてきたものを実際に観察してみることになりました。

田んぼの周りに水を貯め、冬も乾燥させない場所をつくっている「ビオ田んぼ」を株式会社エーゼログループの太刀川晴之さんに今回もご案内いただきました。

タガメは産卵するとオスが卵を守ることや口から消化液を流し込んで捕まえた生き物を溶かしながら食べることなど調べてきた中で、どうしてもわからないことを質問していきました。

質問した後は実際に観察タイム。個体数調査も行なっているため「しるしをつけたタガメがどれぐらいいるか」も知りたいということで、稲刈りが終わって水が少なくなった田んぼからなるべく多くのタガメをつかまえてみます。

網をもち、バケツを持ち、あぜ道から採れるところをすくっていきます。「ドジョウもいた!」「この小さいのもタガメかな・・・?」「メダカはたくさんいるのに・・・!」。タガメ探索隊は生き物と格闘していきました。

時間いっぱいまでつかまえて、確認できたタガメは4匹以上!最近、違う田んぼにもタガメが広がっているということもあり、順調に個体数を増やしているのかもしれません。

ビオ田んぼでは、農薬も可能な限り減らしてお米作りをしています。その分、病気にかかりやすかったり、お米を虫に食べられやすかったり、草刈りをたくさんしなければならなかったりと苦労は絶えません。それでも「生き物の住処をつくる」ことで村の自然は豊かになっていきます。今年の春は西粟倉の田んぼにもコウノトリの飛来がありました。

自然から恵みをもらいながらも、同時に自然を豊かにしていけるのかという挑戦にいま、西粟倉村では取り組み始めています。貴重な生き物「タガメ」を通して、子どもたちにも実感してもらえたらうれしいです。

株式会社エーゼログループ太刀川さん、いつもご一緒いただきましてありがとうございます!

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