【西粟倉中学校】1年生技術 あわくらトイプロジェクト完成!〈実施報告〉

2023.11.08

「与えられる側から、与える側へ」がコンセプトのあわくらトイプロジェクト。

小学校6年生の総合的な学習の時間で設計図を書き、中学校技術の時間でおもちゃを作ります。6月の授業で株式会社木の里工房木薫の國里社長にお話しいただき、設計図を改めて見てみて、こだわって設計したポイントはどこだったか?を振り返って、他の班と共有していきました。

いざ、木工作業。木を切って組み立てていきます。時には寸法を間違えてしまう班もありますが、木薫のスタッフや、3人の地域サポートスタッフの方々に丁寧に教えていただきながら修正していきました。

「子どもたちが気に入ってくれなかったらどうしよう…」と不安な声もあがりつつ、小さい子たちが使うことを想定して、丁寧に木を切ったり、やすったり。中には安全のためにクッション材をつける班もありました。

塗装にもこだわって、やっと完成したおもちゃたち。木工作業だけで言えば約4ヵ月間も費やした超大作です。

トイプロジェクトの最後は保育園におもちゃを持って行き、実際に一緒に遊びながら交流しました。最初は園児に対してどう接したらよいのか分からない様子ではありましたが、自分が作ったおもちゃで嬉しそうに遊んでくれている姿を見て、少し安心している様子でした。

中には「自分の作ったおもちゃが全然人気ない…」と言う生徒も。保育士さんたちの手を借りながら、自分から持って行ってみたり、興味津々におもちゃを見つめる子に話しかけてみたりしながら遊びました。

西粟倉の豊かな自然と、「生きるを楽しむ」おとなたちの願いがあったからこそ生まれたトイプロジェクト。中学生が成長していく過程の中で、この経験がどのように生きていくのか楽しみですね。

また、サポートスタッフさんの中には「中学生たちに考えてもらいながら木工を教えるのが楽しかったし、こっちも勉強になった!」という素敵な言葉をいただいたりもしました。

木薫さん、サポートスタッフのみなさん、にしあわくら保育園のみなさん、本当にありがとうございました!

作品はあわくら会館にて展示中です!