【西粟倉小学校】4年生総合学習 西粟倉の森を比べてみよう!山探検〈実施報告〉

2023.07.18

西粟倉小学校4年生は「森林」をテーマにふるさと元気学習を進めています。

前回、株式会社百森の永美暢久さんにお越しいただき、森の「良いところ」「悪いところ」について様々な視点を教えていただきました。

今回は教えていただいた視点を体感するために永美さんと一緒に実際に森へ出かけました。ご案内いただいたのは、広葉樹林、樹木の密集具合を考慮しながら木々を間引く「間伐」をされたばかりの人工林、森林の一区画の木々をすべて伐採する「皆伐」された新しい山、立派な木が育っている人工林。

まずは、広葉樹林と間伐されたばかりの人工林へと向かいます。「この木は何の木か分かる?」と永美さんから質問があると、子どもたちは「葉っぱが広がってるからヒノキ!」と迷わず答えました。これまでいろんな場所で教えてもらった山の知識をしっかり覚えているようでした。

人工林は木を切って使うために育てられています。「1本いくらぐらいか分かる?」と、次の質問に、

「10万円ぐらい?」

「そんなに高くないな。5千円ぐらいかな?」と永美さん。

「安っ!」あまりの価格に子どもたちも驚いたようでした。

次に、広葉樹林へ。人工林とは違い、枝分かれして曲がっている木、木の実をつけている木など様々な木があります。子どもたちは「これなに?」と興味津々です。木の実を手にした子どもたちには、「この実から種ができて、新しい木が育つんだよ。」と永美さん。すると子どもたちは「じゃあ取らないほうがいいね」と握った木の実を返していました。

バスに乗り、別の人工林へと向かいます。その場所は皆伐され、4年前に新しい苗を植えられた山でした。鹿よけのネットが張られているため、様々な植物が育っています。「さっきの山より草がたくさん生えてる!」「木がちっちゃい!」と先ほどの山と比べて違いを発見したようでした。

その隣の山へ向かうと、大きな木がたくさんありました。「この木の周りは1人じゃ届かないぐらい大きい!」といろんな木を抱えてみます。先ほどの若い山はまだ低くて細い木が多かったのに、少し歩いただけで全く世界が変わります。

今回は山の中で作業をするために作られた作業道を使って案内いただきました。「元々ここに道はなくて、人が行き来しやすいように生えていた木を切って平らにしたんだよ」と教えていただきました。人が入れなければ山は荒れてしまうかもしれません。山が荒れると動物や、人間にとってどうなるのか・・・?想像力が大事になってきます。

どんな木があるか、どんな生き物がいるか、どのように人が関わってきたか・・・様々な要素が重なってそれぞれの森林が今あります。

森林は「家具になる」「建物になる」というところからどんどん複雑に、大きく世界が広がっていきます。

今後、4年生がどのような森林へのアプローチをしていくのかこれからが楽しみです!

今回もご協力いただきました百森の永美さん、ありがとうございました!

※一般社団法人NestのFacebookより転載